あなたの想いを込めたソーラーランタンを届ける「Cut Out the Darkness」

2014.02.24 News

シェードをデザインすることを通じてランタン寄贈に参加できるプロジェクト、「Cut Out the Darkness」。このプロジェクトに込められた想いについてパナソニックの担当者が語ります。

cotd_0.jpg

「Cut Out the Darkness」プロジェクトが目指すもの

こんにちは、「Cut Out the Darkness」プロジェクトを担当している次田です。

無電化地域の課題と、パナソニックのソーラーランタン寄贈活動を世界中の方々に知ってもらうことを目的に、昨年12月20日に「Cut Out the Darkness」プロジェクトをスタートさせました。

全世界からランタンシェードの切り絵デザインを募集し、サイト上で人気投票を実施。そこで選ばれた100作品をシェードに加工し、ソーラーランタンとセットにして無電化地域の家庭や学校に届けます。

無電化地域の社会課題や企業の社会貢献活動にこれまであまり関心のなかった人も含め、より多くの人に参加してもらいたい--そうした思いから、子どもから大人まで、誰もが楽しみながら簡単に切り絵のデザインができるように、独自のアプリケーションをウェブ上に用意しました。

切り絵のデザインを考え、自らの手を動かし製作することを通じて、無電化地域の暮らしとはどんなものか?自分の考えたランタンシェードはどんなふうに使われるだろうか?思いを馳せて想像してほしい。そんな願いもあります。

第1弾の募集には全世界から500作品もの応募があり、投票数は8000を超えました。プロのアーティストの自主参加あり、友人に参加や投票を呼びかけてくれる人あり。賛同してくれた皆さんの協力によって、130カ国以上の人々にプロジェクトが広まり、無電化地域の課題について知っていただけたのは嬉しいかぎりでした。

cotd_6_3.jpg

精密なものからかわいらしいものまで、約500のデザインが寄せられました。Cut Out the Darkness

苦労と試行錯誤の末に、想いをカタチにしていく

人気投票によって選ばれた100作品と、本プロジェクトに賛同いただいたペーパーカット・アーティスト11人による作品は、現在、加工の真っ最中。投稿者の想いが込められたデザインをできるだけ忠実に再現するために、最先端技術のレーザーカッターを使用して、シェードに貼付ける黒い厚紙を切り抜いていきます。

とはいえ、創作いただいたデザインのデータをそのままレーザーカッターに入力すれば切り絵が完成する、というわけではありません。繊細な作品は、切れてはいけない部分が切り落とされてしまう事があるのです。一本一本のラインがつながり、切り絵として成立するよう、担当スタッフが1作品ごとに丁寧に補正を行います。実に、根気のいる作業です。

また、切り絵が貼り付けられるシェードの制作にあたっては、無電化地域の方々の生活や気持ちをみんなで考えました。素材には耐久性に優れ、汚れのつきにくい半透明のアクリル樹脂を使用。また、置いたり、吊したり、ランタンを充電しながら使えるように、シェードには穴や切れ目を入れています。

cotd_2.jpg

レーザーカッターを使って、黒い厚紙を切り抜いていきます。

cotd_3.jpg

繊細なデザインは1枚1枚人の手で補正を行います。

cotd_4.jpg

切り絵をシェードに貼付け、完成です。

想いをつなぐランタンシェード、今後につなげていくために

3月の頭に、第一弾の111作品をインドネシアのスンバ島に届けに行きます。

無電化地域に暮らす人たちと、「無電化地域に暮らす方々のために何かしたい!」と想う人たちをつなぐ、このランタンシェード。スンバ島でどんな反応が返ってくるのか、今から楽しみです。その模様は、facebookページで写真と映像で報告します。

デジタルの力とアナログのぬくもりを結集させた本プロジェクト。第二弾、第三弾...と続けていくことで、無電化地域の課題を知ることはもちろん、社会貢献活動の輪が多くの人達に広がっていけば...と願います。

cotd_5.jpg

仕上がったシェードは箱詰めされ、スンバ島へ送られます。

tsugita.jpgパナソニック株式会社
ブランドコミュニケーション本部
コンテンツ企画センター
次田 寿生