【リリース】エボラ出血熱対策として国連開発計画(UNDP)にソーラーランタンを寄贈

2015.03.02 News

パナソニックは、エボラ熱対策として、2014年12月に第1陣となる240台のソーラーランタンを国連開発計画(UNDP)に寄贈しました。

エボラ出血熱の感染拡大が深刻な西アフリカでは、政府や国連機関からの支援だけでは対応が間に合わず、民間セクターに対しても、感染地域の住民の基本的ニーズに応えるための支援が期待されています。

パナソニックは、こうした状況を受け、2014年12月に第1陣となる240台のソーラーランタンを国連開発計画(UNDP)に寄贈しました。これらのソーラーランタンはエボラ出血熱の被害が特に深刻なリベリアで、エボラ生存者や孤児の生活、医療従事者をはじめ現場で働く人たちの活動に役立てられています。

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国連事務次長補・国連開発計画総裁補・危機対応局長の中満 泉氏(右)がパナソニックを表敬訪問

2015年2月19日には、国連事務次長補・国連開発計画総裁補・危機対応局長の中満 泉氏が表敬訪問し、パナソニック株式会社 竹安役員と会談しました。

UNDP危機対応局長として、自然災害や紛争などの「危機予防と復興」に取り組む中満氏は、ソーラーランタンの寄贈に対して、「ソーラーランタンは、生存者や孤児の生活を支え、感染防止の最前線で働く人々の役に立っています。あかりという身近なものだからこそ、人々の生活にインパクトがあります。またエボラ熱の感染対策に働く方の給料は携帯を使って送金するため、(このソーラーランタンに付随する)携帯電話の充電機能はとても役に立つでしょう。初動対応の早さが問われる緊急援助において、迅速な支援に感謝しています」と謝辞を述べました。

検査で陽性反応が出たエボラ感染者は、持ち物をすべて焼却処分されてしまいます。症状がなんとか回復しても、診療所を出る際には持ち物がなくなってしまうため、ソーラーランタンのあかりは今後の生活を送る上での必需品となります。またソーラーランタンは、隔離対象となっている地域で電気のない生活を送る住民にも配布されています。首都のモンロビアでは、医療従事者の夜間の作業にソーラーランタンが活用されています。

エボラ出血熱の対策への支援はまだまだ不足しています。パナソニックでは今後も、被害が特に大きい西アフリカの地域に対して、さらなる支援に取り組んでまいります。