【リリース】ユネスコと共同でミャンマーの無電化地域における次世代教育を支援

2015.12.24 News

ユネスコとパナソニック株式会社は、「ミャンマーの世界遺産候補地であるバガン遺跡(*1)周辺地域の持続可能な発展を目的とした次世代教育支援の促進」について11月に基本合意を結び、本日、以下の共同プロジェクトを開始しました。

バガン遺跡周辺の学校に「エネループ ソーラーストレージ」を500台寄贈

ミャンマーのバガン遺跡周辺の無電化地域の学校約40校にLED照明付小型蓄電システム「エネループ ソーラーストレージ」を500台寄贈します。
現在、世界の無電化地域の人口は約12億人(*2)、無電化率は全世界人口の約17%(*2)を占めており、ミャンマーでの無電化率も68%(*2)と言われています。バガン遺跡周辺の無電化地域でくらす若者は、限られた日照時間の中、明かりの少ない教室で学習をする状況下にあり、恵まれた教育環境にないのが実状です。

「エネループ ソーラーストレージ」は、日中に太陽電池で発電したエネルギーを電力として蓄え、夜間や明かりのない教室を照らす灯りとして活用できる小型の蓄電システムです。
同製品の寄贈により、学校に明るくて安心な灯りをお届けし、若者がいつでも学べる環境作りを支援します。

バガン遺跡周辺地域の持続可能な発展を目的とした教育支援プロジェクトを実施

教育省、地元政府や地域とのパートナーシップで、バガン遺跡周辺の無電化地域でくらしている次世代を担う若者や教育者・指導者を対象に、国を支えるリーダーの育成に向け、"持続可能な成長"、"科学"、"社会"の3つの分野を網羅した教育カリキュラムを教育省と共に作成し、今後2年間に渡って実施していきます。
また、パナソニックが提供する「エコ・ラーニング・プログラム(*3)」とも連携し、次世代の子供達の環境に対する意識を高め、具体的なアクションを起こすきっかけづくりとなる環境教育プログラムも展開していきます。

ユネスコとパナソニック株式会社は基本合意のもと、ミャンマーの若者が学問的知見を養い、社会的責任を学ぶことを支援することで、持続可能な発展に貢献していきます。

  1. バガン遺跡:カンボジアのアンコール・ワット、インドネシアのボロブドゥールと共に、世界三大仏教遺跡の一つと称され、2017年の世界遺産登録を目指しています。
  2. 出展:国際エネルギー機関 "World Energy Outlook 2015"
  3. エコ・ラーニング・プログラム:こどもたちの「環境」に対する意識を高め、具体的なアクションを起こすきっかけづくりとなる様々な環境教育教材を使い、社員による出前授業や教材の提供、工場やショールーム等でのイベントを実施するプログラムです。