べトナム:1,200台を寄贈。2年間で受益者は累計6,600人超に

2017.11.28 News

2017年9月13日、ワールド・ビジョン・インターナショナル・ベトナムに、1,200台のソーラーランタンを寄贈しました。同団体への寄贈は今回が3回目で、累計台数は2,832台になりました。

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寄贈されたソーラーランタンは、台風や熱帯低気圧による土砂崩れや洪水の被害を受けたベトナム中部にあるクアンナム省とクアンガイ省の無電化地域4カ所に配布され、一般家庭や学校、医療施設などで活用されます。

クアンガイ省ミンロン郡ロンソン村で開催された寄贈式には、パナソニック・ベトナムの小林正明社長も同席。「今後もベトナムでソーラーランタンの寄贈を促進し、グリーンエネルギーを利用した環境に優しい商品の使用を奨励していきたい」と述べました。

ソーラーランタンによって変わった子どもたちの学習環境

2016年3月にイベンバイ省ヴァンチャン郡に寄贈された1,002台のソーラーランタンは、学校や識字教室、貧困家庭などで活用されています。

ドゥアン・ケット村(Doan Ket)に寄贈されたソーラーランタンは、子どもがいる家庭に配布され、主に子どもたちの夜の学習に活用されています。この村には電気は通っているものの、供給が不安定で、停電が頻繁に起こるため、子どもたちはそのたびに勉強を中断せざるを得ませんでした。しかし今では、ソーラーランタンのおかげで、夜に停電が起きても、子どもたちの学習が妨げられることはありません。また、夏休みに子ども向けに開かれた集会でも、子どもたちが持参したソーラーランタンの明かりのおかげで、停電時も集会を続けることができました。

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夜に開催される集会での一コマ

ルック・イェン区の村では、読書クラブに配布され、子どもたちの室内学習に活用されています。読解力を高めるために開催されている読書クラブは、日常生活のスキルを学ぶ場でもあり、子どもたちにとって、共同の家のような場所になっています。ただ、放課後、子どもたちは家の農作業の手伝いや兄弟姉妹の世話などで日没まで忙しく、クラブが開かれるのは夜、暗くなってからです。

「教室に36人の生徒が集まるのですが、今まではろうそく1本しか明かりがなく、暗くて本がよく見えず大変でした。でもソーラーランタンを使うようになり、教室全体が格段に明るくなり、勉強しやすくなりました」(読書クラブ・ハン先生)

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教室を明るく照らすソーラーランタン。

アジアでは今もなお約2.9億人が無電化地域に暮らしており、子どもたちの夜間学習など、人々の夜の活動は困難を極めています。10万台達成に向けて、引き続き、アジアをはじめとする明かりを必要とする地域へ寄贈を続けていきます。