【Voice】ラオス:山岳地帯にある村で子どもたちの未来を照らすあかり

2019.06.10 Voices

認定NPO法人アジア教育友好協会(AEFA)の活動地であるラオスから、寄贈後のレポートが届きました。寄贈から1年半が経ち、ソーラーランタンのあかりによって、村人たちの教育環境が少しずつよい方向に変わってきているようです。

AEFAは、アジアの将来を担い、未来を作る子どもたちの育成を目指す団体です。地域住民と一体となり、学校建設と運営を通じて、貧しさや格差に喘ぐ地域で、教育環境を整え、子どもたちが希望を持ち、将来の夢を広げる環境を整えることを目的としています。設立から14年間で286校、ラオスには合計100校を建設し、支援してきました。

2017年に寄贈したソーラーランタンは、サラワン県タオイ郡・サムアイ郡・サラワン郡にある20の小・中・高校の教員および生徒に配布され、受益者数は500名近くに及びます。

寮や学校の教育現場で活躍するソーラーランタン

山岳地帯にある多くの村では、電気が通っていない、または電柱はあっても、電気を引き込むお金がなく電化が進んでいません。そうした僻村にある学校では、街から赴任した教師や、学校のない遠く離れた村出身の子どもたちが、寮で共同生活を送っています。ソーラーランタンは、寮での生活や勉強、学校の授業のほか、教師の教材準備などに活用されています。

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夜、ソーラーランタンのあかりの下で勉強する子どもたち

タオイ郡の学校のある教員は、「生徒の相談や悩みごとを、夜でも聞けるようになった。また暗くなってからも、授業の準備ができるので、教員として自信をもって授業できるようになった。生徒たちの授業での反応もよくなり、集中力も高まったように思う」といいます。

また、AEFAの現地パートナーNGOのACD (Association for Community Development) 代表Boualaphet Chounthavongさんは、「ソーラーランタンがくるまでは、教員たちが灯油を購入して空き瓶の中に入れ、布の芯を入れた手作りランタンのあかりを使っていた。火事の原因にもなり危なく、なにより灯油を買うお金が負担となっていた。ソーラーランタンのおかげで、毎月200円ほどかかっていた灯油代を節約できるようになった」と話していました。

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ACD代表のBoualaphet Chounthavongさん

AEFAは、寄贈の輪をさらに拡げていくための「みんなで"AKARI"アクション」の一環で、2018年11月にクラウドファンディングのプログラムにも参加いただき、学校や診療所へソーラーランタンのあかりを届け続けています。