2019.03.30Field Report
「みんなで"AKARI"アクション」に参加して。海外ボランティア特派員レポート
2016.03.04 Field Report
2016年1月、ミャンマーで活動する11団体に合計2400台のソーラーランタンを寄贈しました。今回で4回目の寄贈、累計台数は9464台。寄贈相手先団体の数も増え、ソーラーランタンの活用の場も広がりを見せています。
プロジェクトリーダーの星です。
2016年1月29日、パナソニック アジアパシフィックのヤンゴン支店内ショールームで行われたソーラーランタンの寄贈式に参加してきました。2015年度のミャンマーへの寄贈台数は2400台。寄贈相手先の11団体の代表者に目録をお渡ししました。
【2015年度の寄贈先11団体】
・カレン・バプティスト協議会
・言語協会
・公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
・セダナー
・農村開発全国機構
・特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン
・特定非営利活動法人ビルメロの会
・ミャンマー赤十字社
・メイクスウェ・ミャンマー
・特定非営利活動法人メコン総合研究所
・特定非営利活動法人れんげ国際ボランティア会
今回、新たに加わった特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパンは、アジアの途上国で暮らす人々の自立に向けて「保健・医療の教育」を中心とした支援活動に取り組んでいます。寄贈されたソーラーランタンは主に農村部で働く助産師に配布され、検診や出産介助で使われます。
農村地域の貧困問題の解決に取り組む農村開発全国機構では、無電化地域で活動する助産師や教師、生徒にソーラーランタンが配布されるほか、大人向けの識字教室でも使われる予定です。
カレン・バプティスト協議会は、運営している保育施設や地域の開発支援施設でソーラーランタンを活用する予定です。少数民族の教育支援に取り組む言語協会と保健医療、教育、コミュニティ開発の支援を行っているメイクスウェ・ミャンマーでは、中学校や教育センターなどの現場での利用が予定されています。各団体ともソーラーランタンを有効に活用してくださることと思います。
各団体の代表の方に目録をお渡ししました。写真は、セダナーのスーさん。
2014年の秋に続いて今回が3回目の寄贈となったセダナー(Saetanar)は「基礎教育の充実が地域社会の発展に不可欠である」という理念のもと、学校建設を通じて農村開発に取り組んでいる団体です。ソーラーランタンは、活動の拠点である中国・タイ・ラオスの国境と接するシャン州の学校で活用されており、約8000人の生徒が恩恵を受けています。
ミャンマーの小学校は5年制で、中学校に進学するためには進級テストを受けて合格しなければなりません。ソーラーランタンは、早朝4時半から6時と夜6時から9時に、5年生がテスト勉強をするときの照明として使われているそうです。小学校の校長先生からは「ソーラーランタンは電気代がかからないので節約になります。これで子どもたちの勉強はもっともっとはかどるはずです」とコメントをいただきました。
ソーラーランタンは勉強にも十分な明るさです。
ミャンマーへの寄贈は2013年2月に4団体にコンパクトソーラーライトを3000台、同11月から12月にかけて5団体にソーラーランタンを2060台、2014年11月に8団体に2004台、そして今回と、累計寄贈台数は9464台となりました。
ヤンゴンをはじめとする都市部がめざましい経済発展を遂げる一方で、農村部の開発は遅れ格差は広がっています。ミャンマーの無電化率は68%※1と、依然国民の半分以上に電気が届いていません。
さまざまな社会課題の解決を図り、人々の生活に好ましい変化を生み出せるよう、特に農村地域で活動するNPO/NGOと協力しながら、今後も明かりを必要とする人々にソーラーランタンを届けていきます。そして、どのようなポジティブなインパクトを社会に及ぼすことができているのか、長期的な成果をしっかりと把握し、活動の改善に役立てていきます。