2019.12.02Voices
【Voice】ソーラーランタンがもたらす明るい変化~アフリカ・アジアの現場から~
2019.07.18 Voices
2017年、社員の福利厚生制度「カフェテリアポイント」による寄付で、日本赤十字社の協力のもと、ソーラーランタンを寄贈したフィリピン赤十字社からレポートが届きました。
こんにちは、フィリピン赤十字社のNorwina D. ECLARINALです。
フィリピンは、国全体の電化状況は良くなっているものの、農村部や山間部、小さな島々では、まだ電気がない、または電気の供給が安定していない地域があります。今回は、そうした地域が点在しているフィリピン北部・ルソン島のオーロラ州、ヌエヴァ・ヴィスカヤ州と中部のセブ州でのソーラーランタンの活用についてご報告します。
ソーラーランタンは、オーロラ州、ヌエヴァ・ヴィスカヤ州、セブ州の小学校や診療所などで使用されているほか、夜道を歩く際にも活用されています。
セブ州では、警察や地元の自治体担当者が夜、ソーラーランタンをもって村のパトロールを行っています。台風がきたときは、ソーラーランタンを避難所に置いて、調理や夜間の見回り、携帯電話の充電などに使用されているそうです。
オーロラ州の小学校では、校長先生がノートパソコンを使って教師向けの授業計画やレポートを作成しているのですが、停電になると作業ができなくなり困っていました。今ではソーラーランタンのあかりがあるので、停電中も作業を続行することができ、また、パソコンの充電にもソーラーランタンを活用しているそうです。
ソーラーランタンは、保健医療の現場でも活躍しています。オーロラ州の助産師は「この地域の電化状況は、まだ不安定で停電が多いので、分娩や急患対応時にソーラーランタンのあかりがあり、とても助かっています」と話していました。
今回ご紹介した地域では、村人のみなさんが心の底から、ソーラーランタンの寄贈に感謝の気持ちを表していました。ソーラーランタンのあかりによって、人々の生活がどのように変わっていくのか、とても楽しみです。本当にありがとうございました!