2019.07.18Voices
【Voice】フィリピン:教育・医療の現場を支える明かり
2014.12.01 Voices
インドでは、2014年3月に6つの寄贈先団体に合計4,000台のソーラーランタンを寄贈しました。その後の現場での活用について、World Vision IndiaとWorld Health Partnersの担当者から、報告レポートが届きました。
こんにちは。World Vision Indiaでソーラーランタン寄贈を担当しているリリー・ローズです。World Visionは、キリスト教精神に基づいて開発援助、緊急人道支援、アドボカシー活動(市民社会や政府への働きかけ)を約100カ国で展開している国際NGOです。そのインド支部であるWorld Vision Indiaでは、女性と子どもの支援に特に力を入れており、インド全体で2400万人の子どもの支援をおこなっています。
ソーラーランタンは、低所得で子どもがいて、かつ電力へのアクセスのない家庭を優先に、すでに39村で寄贈を進めています。寄贈前は、ソーラーランタンを各村までどのように運ぶのか、必要な人のもとにきちんと届けることができるか不安でしたが、実際は何の問題もおこらず、スムーズに進めることができました。
寄贈先の家庭では「真っ暗な家で夜、勉強ができるようになった」と子どもたちの喜びの声をよく聞きます。ある男の子は「ソーラーランタンの明かりで夜勉強ができるようになり、クラスで2番の成績を修めて無事に7年生に進級することができた」と嬉しそうに話してくれました。
また以前は、「暗くて料理の時に何を入れているかわからず大変だったけれど、今はソーラーランタンの明かりがあるので手元が見えるようになった。家事が楽になった」というコメントもありました。今までできなかった夜の内職で現金収入が増えた夫婦もいます。ケロシンランプを使わないですむので身体に良く、節約にもなっているという声も多いです。
私たちの活動には個人はもちろん、企業の協力が必要不可欠です。パナソニックには心から感謝しています。
農村地域で、遠隔医療を提供しているNPO World Health Partners(WHP) インド支部長のプラチ・シャクラです。
WHPは、病院まで遠くて通えない人や、診察代が払えない人たちを対象にしたヘルスセンターを村に作り、そこでインターネットで都市部の医師とつなげて低料金で問診を行っています。ソーラーランタンは、村の中でも特に必要な人をあらかじめ絞り込み、村のヘルスセンターで名前や連絡先を記入してもらったうえで寄贈しています。
パナソニックのような世界で活動する大企業が、農村の貧しい人々の支援に目を向けることはとても珍しいことです。ソーラーランタンの寄贈においても、ただ贈るのではなく、支援に取り組む仲間として密に連絡を取り合い、プロジェクトを進めている点が素晴らしいと思っています。今後も、このような関係を続けていきたいです。貧しい村に、もっとたくさん、明かりを、希望を届けていきましょう。