2019.07.18Voices
【Voice】フィリピン:教育・医療の現場を支える明かり
2015.05.29 Voices
ミャンマーで教育や医療の分野において支援活動を行うビルメロの会からレポートが届きました。人々の生活は、ソーラーランタンの明かりによって、大きく変わったようです。
こんにちは。ビルメロの会代表の廣瀬英一郎です。
パナソニックから寄贈いただいたソーラーランタンは、ミャンマーの旧首都ヤンゴンから約4時間、車とボートを乗り継いだ先にある無電化村タニベ村の学校や診療所と、ヤンゴンで当団体が運営している学習教室とで活用されています。利用者の感謝の声をご紹介します。
タニベ村唯一の小中一貫校では、現在約220人の生徒が学んでいます。教師のキンマンジーさんは、夜のクラスや、帰宅後、授業の準備や自身の勉強のために、ソーラーランタンを使っています。「それまではロウソクや灯油ランプを使っていましたが、ソーラーランタンの明かりで字がとても読みやすくなりました。環境にも優しく、燃料費もなくすことができましたし、明かりが長持ちするのでとても助かっています」と喜んでいました。
また、ソーラーランタンは、村の診療所でも活用されています。診療所には医師が派遣されておらず、助産師がすべての診療を行っています。それまでは、夜間真っ暗な中で対応せざるを得ませんでしたが、ソーラーランタンのおかげで明るい光の下、安心して診療や出産介助ができるようになったと言います。村のみんなは口々に「ハッピー、ハッピー」と言っていて、ソーラーランタンは村人の気持ちまでも明るくしてくれたようです。
ビルメロの会がヤンゴン市内で運営する無料の学習支援教室には電気は通じてはいるものの、停電が頻発します。今までは、暗くなってからは、市販のランタンやロウソクを使っていました。しかし、市販のランタンは壊れやすく、そのたびにヤンゴン中心部の電気屋まで買いに行かなければならないことが何度もありました。購入の際には、値引き交渉が必要ですし、不良品が混ざっていることも多いので、製品の中身をしっかり確認しなければならないのも大変でした。
また、ロウソクについては、教師のバフー・トンダリーさんによると、
「大勢の生徒がいるため、全員にロウソクを買ってあげることはできませんでした。しかも、ロウソクは授業時間の半ばくらいまでしか持たないので、停電のたびに授業を早めに切りあげざるをえません。また子どもたちがふざけたり不注意であったりすると、ロウソクの火が教科書や子どもたちの髪に燃え移り、手を火傷してしまうことや光の取り合いで喧嘩になることもありました。」
しかし、ソーラーランタンが届いてからは、こういった問題は解決し、授業を快適に行えるようになったそうです。
寄贈いただいたソーラーランタンは、市販のランタンやロウソクに比べて格段に明るく光も長持ちで、また安全である上に費用がかからないことも大きな魅力です。
ソーラーランタンの光とともに、優しい思いやりの光をミャンマーに届けてくださり、とても感謝しています。これからも大切に使わせていただきます。