2019.07.18Voices
【Voice】フィリピン:教育・医療の現場を支える明かり
2016.08.31 Voices
世界中で開発援助や緊急人道支援をおこなっている国際NGO、ワールド・ビジョンのベトナムからレポートが届きました。ベトナムの電化率は、国全体では96%と高いですが、特に山岳地帯には無電化の村が今も多くあります。また、電気が来ている村でも、一部ではインフラ整備が不十分で停電が頻発しています。ソーラーランタンは、このような村々で、子どもたちの夜の勉強や、地元女性の集会などで活用されています。
こんにちは。ワールド・ビジョンのベトナムのThan Thi Haです。2016年3月に寄贈いただいたソーラーランタンは、Nhu Thanh地域と、Quan Son地域に届けました。恩恵を受けた人は、大人約5,000人、子ども約3,000人にもなります。
Nhu Thanh地域では、自治体の方々の協力を得ながらソーラーランタンを届けました。配布先は村のコミュニティセンター、小学校や幼稚園、寄宿学校、電気のない家庭など多岐にわたります。ソーラーランタンを受け取った人々は、老若男女問わず、みなとても喜んでいました。
電気が通っていないQuang Dai村で農家を営んでいるMinhさんは次のように語ってくださいました。
「今まで、子どもたちは灯油ランプで宿題をしていましたが、十分な明かりが得られず大変でした。時には、私の携帯電話を照明がわりにすることもありました。ソーラーランタンがあれば、子どもたちはしっかり、家で勉強できます」
Quan Son地域では、地域のリーダーと話し合い、主に無電化村の子どもの読書サークルや、子育て中の家庭、そして夜に集会をおこなう地元女性のグループに、ソーラーランタンを配布することにしました。
無電化村の子どもたちは、懐中電灯かロウソクの灯りの下で勉強しなければならず、学習が困難な状況にありました。9年生(日本で言う中学3年生)の Hieu 君は次のように話してくれました。「今まで、家で勉強するときは懐中電灯を使っていました。でも、よく電池切れになり、途中であきらめなくてはなりませんでした。このソーラーランタンがあれば、たくさん勉強できます」
今回は、自治体や地元のリーダーの方々の協力を得ながら、使い方をしっかり説明したうえでソーラーランタンを配布することができました。特に、今まで夜の勉強で苦労してきた子どもたちが、楽に勉強できるようになったと喜んでいます。また、活用の様子を報告します。今年も本当にありがとうございました。