【Voice】ベトナム: 無電化村の女性の活動や子どもの勉強をサポート

2017.02.22 Voices

子どもから大人まで、教育や職業訓練の機会が少ない人たちに対し、地域密着型の開発支援をおこなっているワールド・ビジョン・ベトナムからレポートが届きました。国際エネルギー機関のデータによると、ベトナムの電化率は96%と周辺国より高いものの、山奥の村では依然350万人もの人が電気のない暮らしを送っています。こうした無電化村ではソーラーランタンが大きな役割を果たしています。

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薄暗い雨の日にも活躍するソーラーランタン

こんにちは。ワールド・ビジョン・ベトナムのオペレーション・ディレクターThan Thi Haです。

配布先であるNhu Thanh県の人々は、パナソニックさんのソーラーランタンの機能性の高さに驚いていました。一般的に売られているものは、フル充電後でも2~3時間しか使えず、数ヵ月たつと故障することが多いそうです。それに比べ、パナソニック製のソーラーランタンは、何か月も壊れることなく、連続して8~10時間使い続けることができきる「とても優れた製品だ」と喜んでいます。

Phuong Nghi村の人々は、子育てや子どもの安全などに関して定期的に集会を開いているのですが、ソーラーランタンの明かりの下で行われるようになったことで、話し合いは以前よりも活発になっているそうです。家でソーラーランタンを使っている子どもたちは、薄暗い雨の日でも、宿題や勉強がとてもやりやすくなった、と喜んでいます。小学5年生のBui Hien Trangさんは笑顔でこんなことを話してくれました。

「家にソーラーランタンがあるおかげで、たくさんの友達が私の家にやってきて、一緒に勉強したり遊んだりできます。今までで一番幸せな気分です」

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幼稚園では雨の日、ソーラーランタンの明かりのもとで読み聞かせをしています。

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子どもたちは薄暗い雨の日にも本が読めるようになりました。

夜の女性の集会や勉強会に、ソーラーランタンを活用

Quan Son県では、特に女性や子どもたちの支援につながる活動に、ソーラーランタンを活用しています。女性グループのリーダーのDepさんは「日中は家族総出で働いているため、集会を夜に開かなければならない時があります。そんな時、ソーラーランタンは便利でとてもありがたいものです。」と教えてくださいました。

また、家庭への貸し出し制度を通して、多くの子どもたちがソーラーランタンの明かりのもとで勉強しています。今後は、自然災害などの緊急時にも使用できるよう、体制を整える予定です

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読み書きができない女性たちが、夜の識字教室で勉強しています。

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勉強する子どもの手元も明るく照らします。

パナソニックさんのソーラーランタンは、配布先の村々で、人々の夜の暮らしを安定して支えています。今後とも、パナソニックさんと共に、無電化地域の活性化のため、ソーラーランタンを活用していきたいと思います。本当にありがとうございました。