2019.07.18Voices
【Voice】フィリピン:教育・医療の現場を支える明かり
2018.09.07 Voices
ソーラーランタンの明かりは、医療の現場で多くの人々の命を救うために役立っています。フィリピン、カンボジアでの活用の様子をご紹介します。
体は小さいけれど、人間にとっても最も危険な生き物。それは感染症の媒介となる蚊です。
世界では蚊が媒介するマラリアによって、年間42万人以上*が命を落としています。マラリアはアフリカ大陸で多くみられますが、アジアでも一部の地域で感染率は高く、フィリピンで5番目に大きな島、南西部にあるパラワン島もその一つです。
パナソニックがフィリピン・シェル財団(PSFI)に寄贈したソーラーランタンは、パラワン島の8つの市町村で活動するボランティア団体に届けられ、現地でのマラリア対策に力を発揮しています。
ボランティア団体の主な活動は、村々を訪ねてマラリアの診断や予防対策の指導を行なうことです。しかし活動地は徒歩で2時間以上かかるような遠隔地ばかり。日中の限られた時間しか、これまでは活動ができませんでした。しかしソーラーランタンの明かりのおかげで、夜も活動できるようになり、多くの命を救うことにつながっています。
【引用】*Malaria No More Japan(2018年9月7日)
血液を採取し、マラリアかどうかを診断します
マラリア診断キットの結果を待っている様子
【動画で見る】PSFIのマラリア対策について
カンボジアで母子の医療支援に取り組むピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)に寄贈したソーラーランタンは、保健ボランティアの方々に届けられ、出産や産前・産後のケアの現場で活躍しています。
PHJが活動する25の村では、CCMN(Community Care for Mother and Newborn)と呼ばれる、女性の母子保健ボランティアによるグループがあります。現在活動しているのは57名。産前・産後のお母さんと新生児をサポートすることを目的に、研修を受けたメンバーが、各家庭を回りながら保健指導を行います。
しかしメンバーの多くは、昼間は仕事をしているため、活動時間は夜に限られてしまいます。そうした状況で活動する彼女たちにとって、ソーラーランタンの明かりは大きな助けになります。
CCMNのメンバーによる保健センターでの打ち合わせの様子
実際にこんなケースがあったそうです。
「夜8時頃、連絡を受けて妊婦のいる家に向かいました。陣痛が始まっていたので、保健センターにバイクで連れていったのですが、その際にソーラーランタンが大いに役立ちました。真っ暗でぬかるんでいる道を照らしながら、安全に走ることができたからです。病院についた妊婦さんは、明け方4時頃に無事出産を終えました。」
お母さんたちの相談に乗る保健センター助産師さんと母子保健ボランティア
ソーラーランタンの明かりは、村の赤ちゃんとお母さんの健康を支えるボランティアさんの活動にとって大きな助けになっています。今後も一人でも多くの命が救われることを願っています。