【Voice】ネパール:地震の被災地で人々の暮らしを明るく照らすソーラーランタン

2019.02.01 Voices

パナソニック社員の福利厚生制度「カフェテリアポイント」による寄付で寄贈が実現したネパールのシンドパルチョーク郡から、寄贈1年後のレポートが届きました。ソーラーランタンによって人々の暮らしがどう変化したか、詳しくご紹介します。

こんにちは。ネパール赤十字社のプログラムコーディネーターAnirudra Neupaneです。
ネパール赤十字社は日本赤十字社と共に、2015年4月に発生したネパール地震で甚大な被害を受けたシンドパルチョーク郡で復興支援をおこなっています。

シンドパルチョーク郡は、電気供給が限られた地域です。ネパールにはヒマラヤ山脈があるため、農村部の電力網をつなぐことが困難です。そのため、農村地域に暮らす国民のうち、電力を利用できるのは60%程度。また、電気を利用できる地域でも供給が不安定です。そこで、私たちは地域の人々と話し合い、一般家庭での利用、再建された診療所の夜間診察(急病人や妊産婦の対応など)、地域保健ボランティアの夜間訪問の際の利用、政府および自治体の事務所、公共施設でソーラーランタンを活用することにしました。

2017年11月に寄贈された合計996台のソーラーランタンは現在、人々の生活にとって、なくてはならないものとなっています。

家にあかりがあることで、夜でも家事や勉強ができるように

一般家庭で使われているソーラーランタンは、村人たちの日常生活に変化をもたらしました。村人からは「暗くなってからもあかりがあることで、掃除や夕飯の調理、皿洗いまで、しっかりできるようになりました」「ランタンは楽に持ち運びができるので、牛小屋に餌をやりに行けるようになりました」という声が届いています。子どもたちは「暗くなった後も家で宿題ができるようになったよ!」と喜んでいました。

201901_nepal.png

あかりがあるので、料理もスムーズに進められます。

デコボコ道の足元を明るく照らし、夜の移動もスムーズに

地域保健ボランティアの女性たちは、学校や地域の家庭を訪ねて健康に関する情報を提供し、健康相談を行っています。

目的地まではデコボコ道で歩きにくく、とくに夜は足元が見えないため、以前はとても怖い思いをしていたそうですが、今はソーラーランタンで道を照らしながら歩けるようになり、だいぶ楽になったそうです。

今後も復興支援を続けながら、ソーラーランタンが地域にもたらしている変化をお伝えしていきます。