カンボジア:寄贈先家庭の声と数字で見るランタンの効用

2018.06.29 Voices

2016年9月に2度目の寄贈をおこなったLife With Dignityから、ソーラーランタン1年目の活用レポートが届きました。明かりにより、寄贈先の家庭では様々な変化が生まれています。

(※LWDからの1度目の寄贈後レポートはこちら

ソーラーランタンが、子どもたちの学習意欲を高める

こんにちは。Life With Dignity(LWD)のMey Sarun とSan Vinichです。

私たちの活動地はカンボジアで最も貧しい地域の1つですが、ソーラーランタンのおかげで、村人たちの暮らしに様々な変化が生まれています。その中でも明かりが特に大きな影響を与えているのが、子どもたちの学習意欲です。

Mao Samさんと妻のKhonさんには、7人の子どもがいます。家に電気は通っておらず、唯一の明かりのろうそくもお金がかかるため、夕食時に10~20分使う程度でした。今はソーラーランタンの明かりがあるので、夜間にできることが増えました。中でも大きな変化があったのが、子どもたちです。これまで学校の成績は悪く、勉強に対する意欲もあまりありませんでした。しかし今では毎晩1~2時間、夕食後のほとんどの時間を勉強に使うようになり、読み書きの力も伸びています。

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飼っている鶏と牛の様子を見るMao Samさん。家族の暮らしにもランタンは大いに役立っています。

Chheun Sreypovさんの家庭でも同様です。子どもたちは、ソーラーランタンを使うようになって毎晩2時間勉強する習慣がつき、学校に行く意欲が高まっているそうです。

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Chheun Sreypovさん一家。最近生まれた赤ちゃんの世話を夜も安心してできるようになったそうです。

子どもたちが学校に通い続け、無事に卒業する上で、夜、家で復習や予習ができることはとても重要です。ソーラーランタンを寄贈した村では、子どもたちが夜家で自習をするようになったことで、勉強にちゃんとついていくことができ、寄贈の翌年には全員が無事に小学校を卒業できました。

数値で見る変化~毎日メディアカフェレポート

LWDへの寄贈をサポートした一般社団法人日本福音ルーテル社団(JELA)のローウェル・グリテベックさんが、2018年5月11日に毎日メディアカフェで開催したセミナーに登壇し、カンボジアに寄贈したソーラーランタンが現地に与えた変化について報告してくださいました。

その内容については、次回お伝えいたします。