寄贈後の暮らしの変化を動画で紹介:ミャンマー編

2018.01.26 Voices

ミャンマーの寄贈団体のひとつであるれんげ国際ボランティア会の活動地である無電化村を訪問し、これまでに寄贈したソーラーランタンが、現地の人々の暮らしにどのように役立っているのか、利用者を訪ねて話を伺いました。

大好きな勉強が好きなだけできるようになりました

日が暮れてから勉強するとき、以前はろうそくの明かりが頼りでした。でも、教科書を読むのにろうそくの明かりは十分ではありません。煙も出るし、目が疲れてしまうのです。

今までは勉強時間が1日1時間程度でしたが、ソーラーランタンを使えるようになって、1日2〜3時間勉強することができるようになりました。おかげで、小学7年生のMg San Nyein Aungくんは、学校で20位以内の成績を取れるようになり、とても喜んでいます。

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仕事の効率がアップし、収入も増えました

ソーラーランタンは農家の負担軽減にも役立っています。この村では、多くの農家がキンマと呼ばれるコショウ科の植物を栽培しています。U Soe Theinさんもその一人です。

日中に収穫した葉っぱを、夜に選別して出荷の準備をするのですが、明るいソーラーランタンのおかげで、短時間で効率よく作業できるため収入も増え、暮らしにゆとりが生まれました。

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村で初めての舗装路ができ、通学も病院通いも苦になりません

こうした直接的な便利さに加え、ソーラーランタンには副次的な効果もありました。村で初めて、コンクリートで舗装された道がつくられたのです。

それまでは、雨季になると辺り一面がぬかるんでしまい、靴を脱いでドロ道を歩かなければなりませんでした。もちろん、自転車やバイクでの移動もできません。

村人たちは、村に寄贈されたソーラーランタンを有料で貸し出して賃料を貯め、さらに少しずつ寄付金を出し合いました。集まった額は550万チャット(約46万円、2017年12月11日現在)。これを元手にして、村人自身の手でコンクリートの歩道をつくりました。

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この道は村の住民すべてにとって実にありがたい存在です。自転車で通学できるようになった高校生は、勉強の時間を十分持てるようになり、お年寄りが急に病気になっても、バイクで病院に急いで送迎できるので安心です。

ソーラーランタンが変えたのは夜間の明かりだけではありません。村人の生活全般に、明るい希望をもたらすことに貢献しているのです。

ソーラーランタンを使って生活がどう変わったか、現地で訪ねた5名のインパクトストーリーを動画にまとめました。ぜひご覧ください。