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【開催報告】毎日メディアカフェCSRセミナー「みんなで AKARI アクション」
2016.08.09 News
2016年7月、今年度第1弾として、エチオピアに2,400台、タンザニアに216台のソーラーランタンを寄贈しました。2015年度(2015年4月〜2016年3月)のハイライトとともにご紹介します。
エチオピアには、紛争や飢饉・干魃に苦しむ隣国のソマリアやスーダン、南スーダン、エリトリアなどから逃れてきた難民や、気候変動の影響、特に異常気象により住む場所を追われた国内避難民が数多くいます。そして、彼らの避難先のほとんどが無電化地域です。
そこでパナソニックは、国際移住機関(IOM)エチオピア事務所を通じて、オロミア州、ソマリ州、アファール州にある国内避難民のコミュニティにソーラーランタン2,400台を寄贈しました。保健所、青少年センター、交番など120カ所で活用される予定です。
タンザニアでは、プラン・インターナショナル・ジャパンを通じて、216台のソーラーランタンを寄贈しました。寄贈式には、キサラウェ県行政長官代理をはじめ、ソーラーランタンが配布される教育局や保健局などの担当者が集まり、ソーラーランタンの実演と使用方法の説明、質疑応答などが行われました。
エチオピア、タンザニアからスタートした2016年度の寄贈は、今後も、アフリカ・アジア諸国へと寄贈先を広げていきます。
2015年度は、60,000台を超えるソーラーランタンを9ヵ国に寄贈しました。延べ寄贈国は17カ国、寄贈相手先団体数は84団体になりました。
パナソニック社員からの寄付で、NPOコペルニクを通じてインドネシアの東ヌサ・トゥンガラ州にソーラーランタン500台を寄贈しました。ソーラーランタンは、村の診療所に配布され、夜間の診療や手術の際など多方面で活躍しています。
農村地域の貧しい人々の教育支援に取り組むワールド・アシスタンス・フォー・カンボジア/ジャパン・リリーフ・フォー・カンボジア(WAfC/JRfC)は、無電化村にある約40の学校にソーラーランタンを配布しました。明かりは、子どもたちの夜間の勉強や先生の授業準備、携帯の充電など、幅広く活用されています。
・教育支援の現場で活躍するソーラーランタン: WAfC/JRfC
ケニアでは、国連開発計画(UNDP)ケニアを通じて、病院や診療所、学校にソーラーランタンが配布されています。配布先の小学校では、学校に充電用パネルを置き、充電のため学校に行かなければならない状況を作ることで、生徒のドロップアウト防止に役立てられているそうです。
・ドロップアウトを防ぐソーラーランタン: 国連開発計画(UNDP)ケニア
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じて、コンゴ民主共和国に寄贈されたソーラーランタンは、5つの難民キャンプとその周辺にある病院、診療所、保健所などの医療施設、および9つのトランジットセンターで活用されています。
・難民にも地元住民にも役立つ支援を:UNHCRコンゴ民主共和国(DRC)事務所
フィリピンで医学教育を提供するダバオ医科大学財団一次医療研究所では、6つの村にソーラーランタンを配布。夜間の医療活動、教会活動、家事や子どもたちの勉強など、さまざまな場面で活躍しているそうです。また、子どもが水場まで飲み水を汲みに行く際にも、道が明るく照らされ、非常に助かっているとのことでした。
バングラデシュのソーシャル エンタープライズNijera Cottage and Village Industriesでは、藍染め生地を使ったブランド「Living Blue」を立ち上げ、女性の雇用創出に取り組んでいます。働いている彼女たちのほとんどが電気のない生活を送っており、夜、家事をする時や子どもが勉強する際にソーラーランタンを利用しています。
2013年に起きた大地震の被害に遭ったミャンマー北部のサガイン州の村に、ミャンマー赤十字社を通じて、ソーラーランタンが届けられました。地震以来、村には電気が通っておらず、生徒たちはロウソクの灯りで勉強をしていましたが、「ソーラーランタンの明るい光で勉強ができるようになった」と喜んでいるそうです。
プロジェクトの進捗や、寄贈先団体でのソーラーランタンの活用の様子は記事やFacebookページを通じて紹介していきます。また、本プロジェクトへの参加方法は、Take Actionページをご覧ください。10万台寄贈の目標達成をめざし、より一層力を入れていくとともに、無電化地域の課題解決のための取り組みの輪が広がっていくことを願っています。