2020.02.06Voices
【Voice】ソーラーランタンが変化の源に〜ラオス、フィリピン、リベリア〜
2019.12.02 Voices
アジア・アフリカの無電化地域に届けられたソーラーランタンは、現地の人々の生活にさまざまな変化をもたらしています。今回は、カンボジア、ミャンマー、シエラレオネ、ルワンダから届いた報告書の中から、その一部をご紹介します。
農民生計開発(FLD)は、農村部で暮らす人々の支援をおこなっているNGOです。タケオ州のPrey Taloy村では、日没後に様々な用途でソーラーランタンが活用されています。
y Lotさんは、夜になると村の茂みで拾った丸太を炭焼き窯に入れています。「炭を作るには、窯の中を最適な温度に保たなければなりません。ソーラーランタンがなければ、温度をきちんと確認できないので、本当に助かっています」と教えてくれました。
Ly Lotさんの近所に住むHean Hoyさんは自分の漁網を修理したり、漁綱をつくる内職をしたりする際にソーラーランタンを活用しています。「電池代が要らなくなったので、生活が楽になりました。妻も子どもたちも喜んでいます」。
村では、皆、ソーラーランタンを使いながら、楽しそうに夕食を作ったり鶏小屋の様子を見に行ったりしていました。日々の生活がより楽しく、快適になっているようで、とても嬉しいです。
母子の医療支援に取り組むピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)では、助産師や医療ボランティアが、ソーラーランタンのあかりのもと、無電化地域で暮らす妊産婦や赤ちゃんのケアを行っています。タッコン郡保健局に2017年に寄贈されたソーラーランタンを使用している助産師や医療ボランティアからは「夜も適切な医療ケアを施すことができるようになりました」「夜に妊婦さんが自宅で出産する時も、ソーラーランタンがあるので心強いです」といった喜びの声が寄せられています。
<過去記事>
【Voice】あかりにより救われる命:フィリピン、カンボジアからの報告
国際移住機関(IOM)を通じた寄贈先の1つは、シエラレオネの首都フリータウンの避難キャンプです。ここは、2015年の洪水災害後に開設されました。今回の訪問では2017年の寄贈から約2年たった後も、しっかり活用されている様子が確認できました。
Abdulai Kamaraさんは、「3人の子どもたちは、日が暮れた後もソーラーランタンのあかりのもとで勉強しています。おかげで学校の勉強も順調です」と、子どもの学習面への効果を実感しています。また、住民がそれぞれの住まいにソーラーランタンのあかりを照らしておくことで、ヘビの侵入を防げるようになりました。
<過去記事>
【Voice】アフリカ4ヵ国への寄贈:電化率の低い国々に届いたあかり
ルワンダでは、洪水や土砂崩れなどの災害被害を受けやすい山間部にあり、電気へのアクセスが限られた地域でソーラーランタンが使用されています。寄贈先については、IOMと地域の担当者が相談のうえ、災害の影響で電気が通っていないヘルスセンターや中小企業の照明、停電が起こった際の学校の教室や寮などの予備の照明として使われています。