2018.07.12News
【開催報告】毎日メディアカフェCSRセミナー「みんなで AKARI アクション」
2015.07.21 News
2014年度(2014年4月~2015年3月)は、20,364台のソーラーランタンを10カ国に寄贈しました。寄贈先団体から届いたレポートをもとに、各国での活用の様子をご紹介します。
都市部と地方との教育格差をなくすために、教師養成支援やラジオ英語教育による中学校教育支援を行っている教育支援センター「きずな」では、プレアヴィヒア州やストゥントレン州にある25の学校でソーラーランタンが活用されています。約200名近い教師と生徒たちがソーラーランタンを使用しており、教師たちは授業やテストの準備のために、寮で暮らす生徒たちは宿題をするために、1日3〜4時間ほど活用しているそうです。
一般社団法人 日本福音ルーテル社団(JELA)は、寄贈から4~6カ月後に、ソーラーランタンを受け取った約300人を対象に調査を行いました。ソーラーランタンの一日の平均使用時間は3.12時間で、用途は、料理、勉強、緊急時(急病など)の順に高くなっていました。とくに、子どもの勉強時間は平均2.05時間増加し、教師も「子どもたちの成績が本当に良くなった」と話しています。
また、光熱費は半分以下に減少し、節約できたお金で栄養のある食材や薬を買えるようになり、健康の改善につながっています。
●徹底した調査でソーラーランタンの効果を検証:日本福音ルーテル社団(JELA)
パナソニック マレーシアが、海外事業場として初めてソーラーランタン10万台プロジェクトに参加し、テメンゴール湖に浮かぶ無電化島に暮らす先住民族の人々にソーラーランタンを寄贈しました。
また、2015年1月にクランタン州を襲った洪水の被害にあった先住民の人々にもソーラーランタンを寄贈しました。
ミャンマーの農村部で、妊産婦と5歳未満の子どもの健康状態の改善に取り組むセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、パコックなど4つの郡で活動する助産師204名にソーラーランタンを配布しています。助産師たちは「夜間の出産や緊急往診の際にとても役立っている。ソーラーランタンは、今では欠かせない道具のひとつになりました」と喜んでいるそうです。
ソーラーランタンの使い方の説明を熱心に聞く助産師たち
「Josefa Segovia Foundation (JSF)」は農業を通した地域支援を行っています。JSFに寄贈したソーラーランタンは、ダバオ市にある学校の寮での学習に活用されており、子どもたちからは、"Maka- study na kami sa gabii kay kaniadto amo ra mata among ginapasiga kay ngitngit man!" (前は暗いなか、目を凝らさないと見えなかったけど、これからは夜も勉強ができる!)と、うれしい声が届きました。
エボラ出血熱対策への支援として、合計3,240台のソーラーランタンを「国連開発計画(UNDP)」に寄贈しました。これらのソーラーランタンはエボラ出血熱の被害が特に深刻なギニア、シエラレオネ、リベリアで、エボラ生存者や孤児の生活、医療従事者をはじめ現場で働く人たちの活動に役立てられています。
また、アフリカでは今年3月、国連開発計画(UNDP)ケニアにも2,004台を寄贈し、保健や教育分野での活動に活用いただいています。
ギニアで活躍するソーラーランタン
●【リリース】エボラ出血熱対策として国連開発計画(UNDP)にソーラーランタンを寄贈
今年度で2回目となるインドネシアの寄贈では、新しい寄贈先の「コペルニク」を通じて、北部中央ティモール地方の無電化地域に暮らす人々にソーラーランタンが届けられました。200台が、地元の人々のヘルスケア設備拡充のため、50ヶ所の診療所で活用されています。また110台は、パナソニックの"Cut Out the Darkness"プロジェクトの一環で世界中から公募した特別デザインのシェードとともに、ソネ村の人々に寄贈されました。
●【リリース】ソーラーランタン1,020台をインドネシア 東ヌサ・テンガラ州に寄贈
●Cut Out the Darknessレポート:電気のない村に浮かび上がる「光の動物園」
新たに寄贈国に加わったベトナムでは、北部のディエンビエン省で活動する「ワールド・ビジョン・ベトナム」に630台のソーラーランタンを寄贈しました。山岳地帯の少数民族が暮らす無電化村において、栄養教室や村の幼稚園、集会などで活用されます。
●ベトナムへ初めての寄贈。数字では計り知れない人々の暮らしのために
ソーラーLEDライト5,006台を7つのNGOに寄贈し、子どもの貧困や教育、衛生などの分野で役立てていただいています。
ソーラーLEDライトは、パナソニックの現地会社の開発チーム主導で、農村地域の人々や日本の開発部の意見を取り入れながら半年かけて改良を重ね、誕生しました。購入しやすい価格ながら、携帯電話の充電機能や一晩中点灯できる持続性を持ち、現地の人々の要望に応える製品となっています。
●【リリース】インドに新「ソーラーLEDライト」5,006台を寄贈
●インドの農村向けに開発された新「ソーラーLEDライト」の特徴とは
2015年度は、従来の寄贈対象国・地域に加えて、新たな寄贈国が追加される予定です。プロジェクトの進捗や、寄贈先団体でのソーラーランタン活用の様子など、引き続き記事やFacebookページを通じてご紹介していきます。